設計事務所で家を建てる!9つのメリット・8つのデメリットと選び方

「マイホームには徹底的にこだわりたい!」という人におすすめなのが、設計事務所による家づくりです。

家族の要望を最大限反映させることができ、個性的で斬新なデザインのマイホームを建てることもできます。

細かい部分まで何度も打ち合わせができますし、現場の監理もおこなうため安心です。

しかし、設計事務所に興味はあっても「設計事務所のメリットやデメリットについて知りたい」「どうやって事務所を選べばいいのかわからない」と疑問や不安を抱えている人もいることでしょう。

そこで今回は、設計事務所のメリットやデメリット、選ぶ際のポイントなど、以下6つの項目について紹介しています。

【1】設計事務所とは
【2】設計事務所以外の選択肢!「ハウスメーカー」や「工務店」
【3】新築住宅と中古住宅
【4】設計事務所で家を建てるメリット9つ
【5】設計事務所で家を建てるデメリット8つ
【6】設計事務所を選ぶ際のポイント・注意点12つ

この記事をご覧いただくことで、設計事務所の特徴を深く理解でき、よりスムーズに選びやすくなりますので、参考にしてください。

また、本文に入る前にあなたに一つ質問をさせてください。

「ハウスメーカーを選ぶ際に最も大事なことは何だと思いますか?」

もちろん正解は一つではありませんが、私は「しっかりとハウスメーカーの特徴や違いを理解し、比較・検討した上で絞り込むこと」だと考えています。

住宅業界で働いた経験があるような人以外は、ハウスメーカー毎にどういった違いがあるのか理解している人は少ないはずです。

それぞれの会社の坪単価やデザイン性の違い、耐震性や気密性・断熱性、購入後のアフターフォローに間取りの自由度、木造なのか鉄骨造なのかなど違いは多岐に渡ります。

事前にしっかりと情報収集を行わずに、いきなり住宅展示場等に足を運び、フィーリングで依頼するハウスメーカーを決めてしまう。

このような人は、「もっと自分の条件にあったハウスメーカーがあった・・・」と後から気づき、一生後悔するような羽目になります。

マイホームは人生でもっとも大きな買い物です。面倒だからといって事前の下調べや比較・検討を怠ることは絶対にやってはいけません。

ネットでの情報はもちろんのこと、より一次情報に近い信頼性の高い情報に多く触れるようにすることで、ハウスメーカーを選ぶ目が養われていきます。

またハウスメーカーの多くは、無料でカタログや資料請求ができるので、少しでも気になった業者からは積極的に資料を取り寄せるようにしましょう。

(カタログや資料の中には、Webサイトには掲載されていないより具体的で有益な情報が掲載されています。)

最初のころはどのハウスメーカーもそれぞれよく見えるのですが、情報を仕入れていくにつれ、それぞれの違いや自分にとっての良い・悪いが分かるようになるので。

ただし、何社ものハウスメーカーにいちいち資料請求をするのは、面倒ですし手間がかかるもの。

最近ハウスメーカーを選ぶ人の中で主流になっているサービスが、無料カタログ一括請求サービス」です。

 

0からハウスメーカーを絞り込まなくても、予算やローコスト住宅などのテーマ、建築予定のエリアを選ぶだけで、条件にあったハウスメーカーがピックアップされます。

利用料はもちろん無料ですし、資料請求をしたからといって、迷惑でしつこい営業に悩まされる心配もありません。

少しでも気になったハウスメーカーがあればひとまず資料を請求してみることで、最初は考えてもいなかったハウスメーカーの中に、自分の条件とぴったりマッチした出会いがあることも多いです。

大手や地場の工務店などの先入観を取り払い、フラットな目線でいろいろな情報を取り入れてみてください。

しっかりと比較・検討を重ねた上で依頼したハウスメーカーであれば、間違いなく依頼後も納得がいくはずです。

スマホやPCから3分もあれば依頼ができるので、ほんの少しの手間を惜しんで、一生後悔するようなことの無いようにしてくださいね。

 

それではここから、本文に入っていきましょう。

【1】設計事務所とは

家づくりの依頼先の1つに「設計事務所」があり、他とは違ったこだわりの強いマイホームを建てることができます。

まずは設計事務所の主な特徴について見ていきましょう。

設計事務所の主な特徴

設計事務所は、その名の通り、家の「設計」をおこなう事務所です。

施主の要望やライフスタイルを反映させ、素敵なデザイン・設計をおこないます。

また、設計だけでなく現場の「監理」もおこないます。工事が図面通りに進んでいるか、問題は発生していないか、しっかりとチェックをしてくれるため、安定した品質を実現できます。

提案力が高いため悪条件にも対応できますし、仕様や設備にも制限がほとんどありません。

「他とは被らないマイホームをつくりたい」「家族の要望をすべて反映させたい」「敷地条件は悪いが理想の家づくりをしたい」など、こだわりの家づくりをしたい方におすすめです。

【2】設計事務所以外の選択肢!「ハウスメーカー」や「工務店」

家づくりを依頼する業者は設計事務所だけではありません。

ハウスメーカーや工務店で家づくりをすることも可能です。

ここでは、ハウスメーカーや工務店で家づくりをする際の主な特徴やメリット・デメリットについて紹介します。

ハウスメーカーの主な特徴、メリット・デメリット

積水ハウスや大和ハウス、住友林業、住友不動産、ヘーベルハウス、セキスイハイム、ミサワホーム、三井ホーム、トヨタホーム、パナソニックホームズ、タマホーム、、、など、他にもさまざまなハウスメーカーが存在します。

売上金1,000億円以上など、会社の規模が大きいハウスメーカーがたくさんあるため、工務店や設計事務所に比べると倒産リスクは低めです。

入居後も30年〜50年など長期保証やアフターサービスが充実しているため、長く安心・安全が続きます。

工務店や設計事務所と違い、住宅展示場やモデルハウス、豪華なWEBサイトやパンフレットがあるため、完成後のイメージも持ちやすいです。

規格化・システム化されているので工期も短いですし、品質のムラが少なく安定しています。

提携住宅ローンをはじめ、さまざまな提携サービスがあるハウスメーカーも多いため、多方面でお得に利用できます。

メリット

・規模が大きいので安心
・保証やアフターサービスが充実している
・住宅展示場や豪華なパンフレットがありイメージしやすい
・工期が短く品質も安定している
・提携サービスが多い

ハウスメーカーはメリットばかりではありません。デメリットもあります。

たとえば、規格化・システム化が進んでいることもあり、設計事務所に比べて設計やデザインの自由度は低めです。

設計力を売りにしているわけではないため、狭小土地など敷地条件が悪い場所での家づくりは得意ではありません。

また、工務店や設計事務所のようにその地域に根付いて営業をしているハウスメーカーはそれほど多くないため、対応の小回りがきかない場合があります。

トラブル時に対応を依頼しても、すぐに駆けつけてくれないなど対応スピードが遅めです。

設備機器も決まっているメーカーのものであったり、標準仕様のものは取り外せなかったりするため、希望していない設備機器を導入しなければならなくなります。

各地に展開しているハウスメーカーも多く、担当者が転勤で変わることも珍しくないため、長く親密な付き合いがしづらいです。

デメリット

・設計やデザインの自由度が低い
・狭小土地などが得意ではない
・対応の小回りがきかない
・必要ない設備機器も付いている
・担当者が変わることがある

工務店の主な特徴、メリット・デメリット

街中にたくさんある工務店ですが、ハウスメーカーで家を建てるよりも安いのが魅力です。

ハウスメーカーほど広告宣伝費をかけていないですし、人件費も必要ないため、当然販売価格は安くなります。

また、地域に根付いた営業をしており、その地域の気候など特徴を理解しているため、適した家づくりが可能です。

ハウスメーカーほど制約が多くないため、比較的自由に設備や仕様を決めることができます。

対応も迅速で小回りがきくため、入居後に困ったことが起きても、すぐに対応してくれるため安心です。

メリット

・価格が安い
・地域の特性に合った家づくりができる
・制約が少ないため設備や仕様が比較的自由
・入居後も迅速に対応してくれる

さまざまなメリットがある工務店ですが、当然デメリットもあります。

まず、規格化・システム化があまり進んでいないため、現場で加工・組み立てする作業が多いです。

そのため、各工務店の技術力によって家づくりの品質が変わってくる部分があります。

工務店によって技術力に差があるため、慎重に選ぶことが大事です。

また、会社の規模が小さいためハウスメーカーよりも倒産リスクが高いと考えられています。

設計事務所のような個性的なデザイン・設計は難しいですし、ハウスメーカーのような30年〜50年程度の長期保証もないケースがほとんどです。

住宅展示場やモデルハウスがないため、完成後のイメージがしづらいというデメリットもあります。

デメリット

・工務店によって技術力に差がある
・会社の規模が小さい
・新しく個性的なデザイン・設計は難しい
・長期保証がないことが多い
・完成後のイメージがしづらい

【3】新築住宅と中古住宅

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「新築住宅に憧れがあるけど、中古住宅の方が安いし。。」と、新築住宅と中古住宅で迷う人も多いのではないでしょうか。

どちらもメリット・デメリットがあるため、一概に「●●の方がいい!」とは言えません。

ここでは、新築住宅・中古住宅の主な特徴、メリット・デメリットについて紹介しますので、自分に合う方を検討してみるといいでしょう。

新築住宅の主な特徴、メリット・デメリット

新築住宅の最大のメリットは、誰も住んでいないので使用感がまったくなく、清潔できれいな状態から住めることです。

キッチンや洗面化粧台、浴室、トイレなど、基本的に最新の設備機器が導入されているため、使い勝手がよく毎日快適に使用できます。

また、住宅を購入する際や入居してからかかる登録免許税や固定資産税など、中古よりも新築の方が軽減されます。

住宅ローンも35年返済が可能なため返済負担率を抑えやすくなり、ローンが利用しやすくなります。

築古の中古住宅に比べると耐震性も高いため安心です。

断熱性や気密性も優れているので、省エネ効果が高まり、光熱費の削減が期待できます。

入居してからの長期保証・アフターサポートもあるため、何かトラブルが発生しても安心です。

メリット

・最新の設備機器が揃っている
・誰も住んでいないので使用感がない
・税金が割安
・住宅ローンが利用しやすい
・長期保証があるため安心

新築住宅には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。

まず、販売価格が高いことです。

新築住宅は建物の建築費用や販売業者の利益、住宅展示場やWEBなどの広告宣伝費などがすべて組み込まれた価格で販売されるため、中古住宅に比べるとかなり割高です。

市場価格に会社の利益や広告費などが上乗せされた金額のため、購入後は一気に資産価値が下がってしまいます。

また、注文住宅であれば土地から探す必要があるため、希望の立地に家を建てられるケースは少ないです。

そして、建売住宅であれば実物を確認もできますが、注文住宅であれば実物を確認することなく、購入を決断しなければならないため、「思っていたものと違った」となるリスクがあります。

デメリット

・価格が割高
・購入すると資産価値が大きく下がる
・希望の立地とは限らない
・中古住宅の場合は実物を確認できない

中古住宅の主な特徴、メリット・デメリット

中古住宅の最大の魅力は新築住宅よりも価格が安いことです。

物件にもよりますが、2〜5割程度安いため、大幅に予算を抑えることができます。

また、注文住宅のように半年〜1年程度待つこともなく、契約が完了すればすぐに引渡しとなるため、すぐに生活を始めたい方も安心です。

新築住宅だと実際の建物や日当たり、風通しなどを確認できずに購入判断しなければならないこともありますが、中古住宅であればすべて実際のものを確認したうえで判断できます。

立地条件に恵まれている物件も多く、中古ならではの味わい深い雰囲気を楽しめます。

メリット

・新築住宅より2〜5割程度安い
・すぐに入居して暮らせる
・中古ならではの雰囲気・味わいがある
・実際の建物や日当たり、風通しを確認できる

一方で、築浅の物件であればいいですが、ある程度の築年数が経過していて建物が老朽化しているデメリットもあります。

また、「価格が安い」という理由で購入しても高額なリフォーム費用がかかってしまい、「結局は新築並みの予算がかかった」ということも決して珍しくありません。

旧耐震基準の頃や2000年以前の建物など、築年数がかなり古い物件の場合は、耐震性にも注意が必要です。

中古住宅の場合、35年返済で住宅ローンを利用することが難しく、返済負担率が高くなることから審査が厳しくなりがちです。

デメリット

・建物が老朽化している
・リフォームに高額費用がかかる可能性
・耐震性に問題があることも
・住宅ローンの審査が厳しめ
・諸費用が高い

【4】設計事務所で家を建てるメリット9つ

設計事務所には、ハウスメーカーや工務店にはないさまざまなメリットがあります。

ハウスメーカーや工務店と比較するためにも、ここでは、設計事務所で家を建てる以下9つのメリットについて見ていきましょう。

1.設計・デザインの自由度が高くイメージしている家ができる
2.敷地条件が悪くても対応できる
3.工事現場の監理もしてくれる
4.施工業者選びの相談・アドバイスしてくれる
5.予算の調整ができる
6.設計者と直接やりとりができる
7.手抜き工事を防げる
8.仕様や設備にも制限がない
9.個性的で斬新なデザイン

それでは、1つ目のメリットから紹介していきます。

1.設計・デザインの自由度が高くイメージしている家ができる

設計事務所で家を建てるメリットの1つが、自分たちのイメージしている家づくりができることです。

設計事務所は「設計」という名が付いていることもあり、設計やデザインを得意としていて自由度が高いため、家族の要望を反映させたマイホームを建てられます。

ハウスメーカーや工務店で建てる場合は、設計やデザインの自由度が高くはないため、自分たちの要望がはすべて反映できないことも多いです。

しかし、設計事務所であれば、「趣味のスペースを充実させたい」「部屋の形状にこだわりたい」など、自分たちの理想に近い家を建てることができます。

2.敷地条件が悪くても対応できる

設計事務所は、敷地条件が悪くても快適に暮らせる家を建てられるのがメリットです。

予算の都合上、変形敷地や狭小敷地に家を建てる場合、ハウスメーカーや工務店では対応できないことがあります。

しかし、設計事務所であれば設計力や提案力があるため、困難な敷地条件であっても、要望を取り入れた家づくりが可能です。

「高低差があるから難しいのでは。。」「細長い土地だけで理想に近い家は建つのかな。。」など、土地の条件が悪く不安がある人ほど、設計事務所を利用するメリットが大きいです。

他ではできないような柔軟な発想で、快適なマイホームを建てることができます。

3.工事現場の監理もしてくれる

設計事務所は工事現場の監理もしてくれるため、安心して家づくりを進めることができます。

「工事が設計図通りに進んでいるか?」「なにか問題は発生していないか?」など、細かくチェックをし、施主にも進捗を報告してくれます。

ハウスメーカーの場合は施工や監理を工務店に任せ、工務店の場合は設計〜監理まですべて自分たちでおこないます。

設計事務所の場合は、施工する側と監理する側がはっきりと分かれているため、施工する側は誤魔化しもできず、きっちりとチェックすることが可能です。

安定した品質の家を建てることができます。

4.施工業者選びの相談・アドバイスしてくれる

設計事務所のメリットの1つが、施工業者選びの相談に乗ったり、アドバイスをしてくれることです。

設計事務所は、家の設計やデザイン、工事現場の監理はしますが、施工に関しては別の建築業者に依頼をしなければなりません。

しかし、たくさんの建築業者があるなかで、1社を選ぶのはとても難しいことです。

どんなに設計やデザインがよかったとしても、施工する業者に技術がなかったり、工事を手抜きするような業者だと満足のできるマイホームはできあがりません。

大切なマイホームを建てる建築業者選びは非常に大事です。設計事務所は施工業者選びのサポートをしてくれます。

「施工業者の見積もりは適正なものか」「A施工業者の技術や実績は信頼できるか」など、業者選びに関するさまざまな疑問に応えてくれため、信頼できる業者選びが可能です。

変な業者に騙される心配もなくなります。

満足できる家を建てるためにも、信頼できる対応・実績のある施工業者を選びましょう。

5.予算の調整ができる

予算の調整がしやすいのも設計事務所のメリットです。

設計事務所は設計やデザインの自由度が高く、設備などに制限がないこともあり、予算に合わせて家づくりをしてくれます。

無駄なものを省いたり、既成品を活用するなど、豊富な提案力で建築費用を削減してくれます。

「設計事務所=高い家」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、設計事務所に依頼をして1,000万円台の低コストで家を建てる人もたくさんいます。

確かな技術力と提案力で、施主の要望を最大限取り入れつつ、予算内に収まる家を建てることが可能です。

6.設計者と直接やりとりができる

設計事務所で家を建てるメリットの1つが、設計者と直接やりとりしながら家づくりができることです。

ハウスメーカーや工務店で家を建てる場合、基本的に窓口となるのは営業マンで、契約をしたあとに設計士とやりとりができるようになります。

そのため、打ち合わせ回数が少ないうえ、営業マン経由での伝達となるため、施主の意向が100%伝わらない可能性があります。

設計事務所であれば、契約前の段階から設計者と何度も直接やりとりができるため、コミュニケーションが深まり、何でも気軽に相談できるようになります。

施主の意向をしっかりと伝えることができ、満足度の高い住まいの実現が可能です。

7.手抜き工事を防げる

設計事務所で家を建てるメリットの1つに、手抜き工事を防げることがあります。

なぜなら、工事現場の監理もおこなうためです。

ハウスメーカーの場合は工務店が監理するため、仮に手抜き工事があったとしてもハウスメーカーは気づけない可能性があります。

工務店の場合は工事・監理ともに自社でおこなうため第三者のチェックが届きにくく、手抜き工事をしていたとしてもわかりづらいです。

設計事務所であれば、施工業者とは別の立場で監理をするため、厳しくチェックすることができます。

したがって、手抜き工事を防ぎ、長く安心・安全に暮らせる家づくりをすることが可能です。

8.仕様や設備にも制限がない

設計事務所で家を建てるメリットの1つが、工法や設備に制限がなく、法令や予算が許す範囲でさまざまな選択ができることです。

ハウスメーカーや工務店の場合は「標準仕様の食洗機は使わないから外したい」「洗面化粧台はカタログに載っていないC社のものがいい」など要望があったとしても、変更が難しいことが多いです。

しかし、設計事務所であれば、自由に仕様や設備を変更することができます。

まさに完全自由設計で家づくりができ、不要な設備を我慢して付け、余計なコストを払うことを防げます。

9.個性的で斬新なデザイン

ハウスメーカーは規格化されている部分が多く、どうしても大衆向けのデザインになってしまいます。そして、工務店に関しては、昔ながらデザインであることが多いです。

一方、設計事務所で建てる場合は、個性的なデザインや落ち着いたデザインなど、施主の要望に合わせたデザインを実現できます。

「他の家と同じようなデザインは嫌だ」「カフェのような外観のデザインにしたい」「一生に一度のマイホームだから徹底的にこだわりたい」という人も安心です。

【5】設計事務所で家を建てるデメリット8つ

設計事務所で家を建てる際のメリットだけでなく、デメリットについても把握をしておきましょう。

主なデメリットは以下8つで、ハウスメーカーや工務店と異なる点でもあります。

1.コストが割高
2.工期が長くなりがち
3.合う・合わない設計事務所がある
4.保証期間が短め
5.規模が小さい
6.住宅ローンが利用しづらい
7.完成後のイメージがしづらい
8.住みづらい場合がある

早速、1つ目のデメリットから紹介していきます。

1.コストが割高

設計事務所で家を建てるデメリットの1つが、コストが割高になることです。

なぜなら、ハウスメーカーや工務店と違い「設計監理料」が必要になりますし、デザインや仕様にこだわる場合は「材料コスト」もかかります。

また、工期が長くなることで、仮住まいなどの諸費用もかさんでしまいます。

コストが割高になり、住宅ローンの借入額も大きくなると毎月の返済負担も増すため、しっかりと資金計画を立てることが大切です。

設計監理料

設計事務所で家を建てる場合、設計監理料がかかります。

設計監理料の相場は建築費用の10%〜15%となっており、仮に建築費用が4,000万円の家であれば、400万円〜600万円程度です。

非常に大きな金額となるため、綿密な予算計画を立てておく必要があります。

また、人気の高い設計事務所の場合は設計監理料も相場より高く、建築費用の25%程度かかることがあります。

材料コスト

設計事務所は、仕様や設備に制限がなくデザインや設計の自由度が高いため、完全フルオーダーの家づくりが可能です。

しかし、デザインや仕様、設備等にこだわりすぎるとコストが割高になってしまいます。

なぜなら、多くの材料や設備を仕入れたり、特注品を作る必要があるためです。

ハウスメーカーのように大量発注するのではなく、1棟ごとに発注・仕入れをするため、コストが割高になることを念頭に置いたうえで、デザインや仕様を決めるようにしましょう。

仮住まいなどのコスト

設計事務所で建てる家は、工期が長くなりがちなので、仮住まいなどのコストも多くかかってしまいます。

2.工期が長くなりがち

設計事務所で家を建てる際のデメリットの1つが、工期が長いことです。

規格化・システム化が進み、工場での加工が多いハウスメーカーの場合、着工から3ヶ月ほどで完成する場合もあります。

工期が短いため、現場の人件費や施主の仮住まいなどの費用を抑えることが可能です。

完成までの期間が短いため、予算計画や行動スケジュールも立てやすく、入居を急いでいるときでも安心です。

一方、設計事務所の場合は、何度も打ち合わせを重ねて家づくりをしていくため、設計が完成するまでに半年程度かかることもあります。

また、1棟1棟デザイン・設計が異なるため工事が完了するまでにも半年程度かかることは珍しくありません。家づくりの相談を始めて入居するまでに1年以上かかることもあります。

そのため、さまざまなコストが余計にかかりますし、入居までの予算計画や行動スケジュールが立てづらい側面があります。

依頼する設計事務所やデザイン・仕様にもよりますが、すぐには住めないことを理解したうえで、設計事務所を利用するようにしましょう。

3.合う・合わない設計事務所がある

ハウスメーカーや工務店で家を建てる際に、それぞれの業者の中から1社選ぶのと同じで、設計事務所もたくさんあるため、自分たちに合う事務所を選ぶ必要があります。

なぜなら、設計事務所もそれぞれで特徴が異なり、どのようなデザイン・設計を得意としていて、どんな家づくりを不得意としているかが違うためです。

事務所によっては施主の要望をほとんど反映せず、設計者の好みでデザインや設計をすべて決めてしまうところもあります。

施主の要望や考え方に合わない設計事務所に依頼をしてしまうと、満足できない家ができてしまうため注意してください。

4.保証期間が短め

家を建てる場合、品確法によって完成後10年間の瑕疵担保責任がどの業者にも義務付けられています。

そのため、雨漏りや地盤沈下など、何らかの瑕疵が見つかった場合は業者が無償で補修をおこなわなければなりません。

ハウスメーカーの場合、10年間の瑕疵保証だけではなく、独自に30年〜50年などの長期保証を設けている業者も多いです。

そのため、瑕疵保証期間が終わったあとも長く安心が続きます。しかし、設計事務所の場合は、独自の保証期間を設けていないことが多いです。

5.規模が小さい

会社の規模が小さいのも設計事務所のデメリットの1つです。

東証一部上場や売上高数千億円規模の大手ハウスメーカーもあるなかで、ほとんどの設計事務所は従業員10人以下の小規模な規模で運営しています。

そのため、規模の大きいハウスメーカーよりも倒産リスクは高いと考えることができます。

入居してから困ることの1つが、業者が倒産してしまうことです。

マイホームのことを1番知っている業者がなくなることで、その後の点検やメンテナンス、保証で困ってしまいます。

積水ハウスや大和ハウス、住友不動産、住友林業、セキスイハイム、トヨタホーム、、、など、非常に規模が大きく実績もあるハウスメーカーが多いため、安心感は劣ってしまいます。

6.住宅ローンが利用しづらい

設計事務所で家を建てる際のデメリットの1つが、住宅ローンが利用しづらい点です。

ハウスメーカーや工務店の場合、多くの業者が提携金融機関の住宅ローンを取り扱っています。

提携通常の住宅ローンは一般の住宅ローンと違い、金利が低かったり、営業担当が細かくサポートしてくれたりします。

低金利が適用されれば毎月の住宅ローン返済は少なくなるため、利用者にとっては大きなメリットです。

他にも、特典が付いている提携ローンも少なくありません。

設計事務所の場合は、提携金融機関の住宅ローンがないことが多いため、一般ローンを探さないといけないですし、すべて自分たちで動く必要があります。

7.完成後のイメージがしづらい

住宅展示場や豪華なパンフレットがなく、完成後のイメージがしづらいのも設計事務所で家を建てる際のデメリットの1つです。

ハウスメーカーであれば、住宅展示場・モデルハウスがあるため、雰囲気や仕様、設備、デザイン、広さなどを直に確かめることができます。

また、WEBサイトやパンフレットも充実しているため家の特徴もわかりやすいです。

設計事務所の場合は、住宅展示場やモデルハウスがありません。

模型やCGで確認するのみとなりますので、どうしても完成後のイメージが持ちづらいです。

また、物件に関するWEBサイトやパンフレットがないことも多いため、設計事務所や物件の特徴についても把握しづらいデメリットがあります。

完成後のイメージがしづらいため、「思っていたものと違った」となってしまうリスクがあります。

8.住みづらい場合がある

設計事務所は他にはないような個性的なデザインの家づくりができます。

しかし、デザインにこだわりすぎるあまり、居住性が損なわれることがあるため注意が必要です。

外観や間取り、床材や壁材、キッチンや浴室のデザイン・設備など、独創的なものや見た目重視で決めてしまうと、使いづらく不便な思いを強いられる可能性があります。

デザイン性と居住性・使いやすさなど、バランスを取って自分たちの要望を反映させるようにしましょう。

【6】設計事務所を選ぶ際のポイント・注意点12つ

設計事務所のメリット・デメリットを把握したあとは、事務所を選ぶ際のポイントや注意点について見ていきましょう。

これらのポイントを知ることで、事務所選びをスムーズにおこなうことができます。

1.複数の設計事務所を比較する
2.予算に収まるかどうか
3.過去手掛けた家を見る
4.詳細な見積もりかどうか
5.手厚いサポートはあるか
6.設計能力や提案力の高さ
7.監理能力は高いか
8.コストマネジメント力はあるか
9.要望や意見を聞いてくれる
10.設計者との相性は大事
11.設計事務所の実績を確認する
12.評判もチェックする

ここでは、これら12つのポイント・注意点について紹介していますので参考にしてください。

1.複数の設計事務所を比較する

設計事務所を選ぶ際のポイントの1つが、必ず複数の設計事務所も比較したうえで依頼先を決めることです。

「家から近いから」「知人の紹介だから」「雑誌に載っていたから」などの理由で、最初から1社に絞るのは避けましょう。

多くの人にとって一生で最も高い買い物ですし、何十年と住んでいくわけですから、どこの設計事務所に依頼するかは非常に重要な問題です。

また、周囲の薦めがあったとしても、その設計事務所が必ずしも自分に合うかはわかりません。

他の事務所と比較することで見えてくることもあるため、最低でも2〜3つの設計事務所をピックアップし、比較したうえで決めるようにしましょう。

2.予算に収まるかどうか

設計事務所によって、かかる費用が変わってきます。

どれだけ自分たちが希望する設計事務所であっても、明らかに予算オーバーするようであれば、その事務所に依頼することはできません。

気になる設計事務所を複数選んだら、問い合わせをしたり直接訪ねるなどして、自分たちのプランの見積もりを出してもらいましょう。

そして、予算に収まる設計事務所の中から選ぶようにしてください。

予算計画は余裕を持ったものにすることが大切です。

3.過去手掛けた家を見る

設計事務所を選ぶ際は、その事務所がこれまで設計やデザインを手掛けた家をできるだけ見るようにしましょう。

設計事務所ごとに特徴が異なるため、どのような家づくりをしているのか、実際に確認することは非常に大事です。

また、ハウスメーカーであれば住宅展示場やモデルハウスがあるため完成後のイメージもしやすいですが、設計事務所の場合は模型やCGで確認する必要があります。

過去手掛けた家を見ることで、なんとなくの雰囲気を掴めることもありますので、見て損はありません。

実物を見れば「ぜひこの設計事務所にお願いしたい!」となる場合もあれば、「この設計事務所はやっぱりやめておこう」なることもあります。

業者選びもスムーズに進みます。

4.詳細な見積もりかどうか

これはハウスメーカーや工務店でも同じことが言えますが、「●●一式」など大まかな見積もりを提示する業者ではなく、詳細までわかる見積もりを提示する業者を選ぶようにしましょう。

「何にどれだけ使っているか」がひと目でわかる見積もりや説明でないと、何にお金が使われているか見えなくなってしまいます。

不明瞭な見積もりは後々トラブルの原因になります。何の不信感もない見積もりを提示してくれる業者を選ぶようにしましょう。

5.手厚いサポートはあるか

設計事務所を選ぶ際は、手厚いサポートがあるかどうかも重要なポイントです。

手厚いサポートとは、「わかりやすく説明してくれるか」「何でも相談に乗ってもらえるか」「施工業者選びのアドバイスをしてくれるか」「独自のアフターフォローがあるか」などです。

設計事務所によって、対応してくれる幅や熱量が違ってきます。

そのため、はじめての家づくりでも安心して進めていけるように、少しでもサポートが手厚い業者を選ぶといいでしょう。

6.設計能力や提案力の高さ

ハウスメーカーや工務店ではなく、設計事務所に家づくりを依頼する最大の魅力とも言えるのが、設計能力や提案力の高さです。

設計事務所によって、これら設計能力や提案力に差があるため、少しでも高く信頼できる事務所を選びましょう。

設計能力や提案力が高ければ、厳しい敷地条件にも対応できますし、自分たちの要望を最大限取り入れた状態で、安心・快適な家づくりができます。

設計能力や提案力が高い事務所を探す際の1つの指標となるのが実績です。

どれだけの実績があるのか確認し、できるだけ実際の建物を見るようにしてください。

7.監理能力は高いか

設計事務所の仕事は、家の設計・デザインだけでありません。

工事がちゃんと図面通りにおこなわれているのかチェックをするのも仕事です。

監理能力が低いと、図面通りに工事がおこなわれない可能性がありますし、手抜き工事を見過ごす恐れもあります。

大体、どの設計事務所でも、週に1回くらいのペースで現場に足を運びます。週に1回も現場に行かない場合は監理能力が低い可能性があるため注意しましょう。

また、設計事務所が紹介する施工業者で工事をする場合は、施工業者と事務所の担当者が馴れ合いになっていないかもチェックをしましょう。

なあなあの関係になっていると、適切な監理ができません。

現場に足を運ぶペースや施工業者との関係は必ず確認をして、監理能力が高い事務所かどうか判断をしてください。

監理が甘い事務所だと、安心・安全・快適な家づくりができない可能性があるため非常に大事なポイントです。

8.コストマネジメント力はあるか

その事務所にコストマネジメント力があるかどうかも、設計事務所を選ぶ際の大事なポイントです。

コストマネジメント力の高い事務所であれば、「施主が希望している家づくりが予算に収まるか」「今より予算を抑えるにはどうすればいいか」など、的確にアドバイスをしてくれます。

こういった事務所は、施主のコストダウンの要望にもしっかりと積極的に対応し、応えてくれますので満足度の高い家づくりが可能です。

たくさんの実績がある事務所は、多くの経験を積んでいるためコストマネジメント力が高い傾向があります。

9.要望や意見を聞いてくれる

あたりまえのことですが、こちら側の要望や意見にしっかりと耳を傾けてくれる設計事務所を選びましょう。

なぜなら、事務所によっては施主の要望や意見をほとんど聞かずに家づくりをするためです。

施主のための家づくりというよりは、自分たちの作品をつくる感覚で取り組むため、高い満足度を得ることが難しくなってしまいます。

マイホームに対して特に希望がない場合はいいかもしれませんが、家族の要望がたくさんある人にとってはマイナスでしかありません。

こちらの要望や意見をしっかりと聞き、無理のない範囲で取り入れてくれる設計事務所に依頼すべきです。

10.建築家との相性

設計事務所を選ぶ際は、建築家との相性も重視しましょう。

建築家も人ですので、合う・合わないがあります。

家づくりの方向性だけでなく、コミュニケーションの取り方や性格など、「この人なら何でも話せそう」「この人とは相性が合う」という人であれば、ストレスなく家づくりを進めていける可能性があります。

注文住宅は何回も打ち合わせを重ね、完成するまでに1年以上かかることも珍しくありません。

「相性が悪く、なんだか話しづらい」という人であれば、細かい相談や指摘ができず、家づくりを後悔してしまう恐れがあります。

「しっかりとこちらの質問に答えてくれるか」「面倒がらずに説明してくれるか」「嫌な顔をしないか」「明るく対応してくれるか」など、人によって相性が合う人の条件は異なりますが、建築家との相性を蔑ろにしないようにしましょう。

11.設計事務所の実績を確認する

設計事務所の実績は必ず確認するようにしましょう。

一生で最も高い買い物をするわけですので、任せる事務所がどれくらいの物件を手掛けているのか知ることはとても大事です。

100軒以上の家を手掛けている事務所もあれば、数軒しか実績のない事務所や設立したばかりで実績のない設計事務所もあります。

やはり、数が少ないよりも多い方が安心感があります。

検討している設計事務所が「設立してどれくらい経つか」「どれだけの実績があるか」は真っ先に確認をしましょう。

12.評判もチェックする

設計事務所を選ぶ際は、評判もチェックするようにしましょう。

理想は設計事務所が過去に手掛けた家に住んでいるオーナーに住み心地などを聞くことです。実際に住んでいる人の口から聞く評判は非常に説得力があります。

また、ネットの評判も確認してみましょう。

すべての口コミや評判が参考になるわけではありませんが、あまりにも悪い評判が多い設計事務所は考えものです。

聞けるのであれば、近くの不動産会社や近所の人もいいでしょう。

まとめ

今回は、設計事務所のメリットやデメリット、選ぶ際のポイントなどについて紹介いたしました。

ここで紹介したメリット・デメリット、選び方のポイントをしっかりと把握したうえで、ぜひ設計事務所による家づくりも検討してみてください。

ハウスメーカーや工務店にはない、魅力が多数あります。

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