不動産を早期に売りたい人必見！買取業者の存在

不動産を早期に売りたい人もいるかと思います。離婚や相続、転勤などさまざまな事情があることでしょう。

不動産の売却方法は大きく分けて2つあり、1つは不動産業者に仲介手数料を払って売却をしてもらう方法、もう1つは買取業者に買い取ってもらう方法です。

通常不動産売却は前者となり、急ぎの場合は後者を選択するも。

後者の場合通常の売却額の8割以下で買い取りされるため収益としてはデメリット感もあります。

今回は「不動産を早期に売りたい人必見！買取業者の存在」というタイトルで紹介していくのでぜひ参考にしてください。

1、不動産売却方法は大きくわけて2つある

不動産売却方法ですが大きくわけて2つほどあります。

1つ目は不動産業者に売却を依頼し仲介手数料を支払うもの、2つ目は買取業者に依頼するもの。

急ぎ売却をするケースでは買取業者への依頼が一般的です。

ただし仲介手数料を支払って売却を依頼するよりも買取業者への依頼は価格帯が下がります。

好立地や人気物件の場合、早期に売れることを期待して1つ目のやり方で販売した方が高値で売れる可能性は高いですよ。

1、買取業者とは

買取業者と聞くとリサイクルショップの下取り業者を思い出す人も多いのではないでしょうか。

不動産の買取業者も理屈は一緒で下取りという形で買い取りするシステムです。

下取りなので当然ながら通常の売却よりも安価で引き取られることに。

買取業者に依頼すると不動産の売却がスムーズに成立するわけですが通常の売却と違ったデメリットも存在します。

次にメリットデメリットについて紹介したいと思います。

2、買取業者を利用するメリット

不動産売却で買取業者を利用すると通常の売却よりどういうメリットがあるのか紹介したいと思います。

まずは買取業者を利用する最大のメリットですが売却期間が短期間で成立するといった点でしょう。

売却には通常3か月から長いものだと1年以上かかることも。

買取の場合1か月以内など短期決戦で買い取りしてもらえるので急ぎ売却したい人にとってはとても便利なシステムです。

買い手ですが不動産業者となります。

通常の売却だと個人の買主ですが会社で買い取るシステムなのでそこからまた再販されることに。

またなんといっても個人ではなく会社の買取なので費用支払いや手続きがスムーズなのが安心できるポイントです。

個人への売却の場合、支払いでトラブルになったり引き渡しがうまくいかないケースも。

資金不足などからそうしたトラブルが起きがちですが会社相手だと安心感があります。

また売却成立までのストレスが最小限で済むのもうれしいポイント。

売却が長引くと固定資産税や維持費などもかかるため一刻も早く売却したい人は買取業者の利用がおすすめです。

3、買取業者を利用するデメリット

買取業者を利用するデメリットですが何と言っても「売却益の低さ」です。

逆にこれ以外のデメリットはありません。

売却で大事なのが売却価格といった人も多いためここがネックであることも確かです。

時間に猶予がある人はまず仲介手数料での売却がおすすめ。

もしそれでなかなか売却が進まなかったり、急ぎ売却を進めたい場合は買取業者へ切り替えるといった手もあります。

買取ですがなんでもOKというわけではなく再販になりそうな物件に限定されているため、中には買取の対象とならない物件は非常に格安で買い取りになる物件も。

この点も覚悟しなければなりません。

通常の売却でダメな場合、買取業者に方針転換するといった人はあらかじめ買取業者に査定してもらうのもおすすめです。

それで大体の目安がつくことでしょう。

買取は通常の売却より価格が下がりますが、固定資産税など維持費を考えると買取業者に早期に買取してもらった方がメリットがあるといったケースもあります。

その点も踏まえてぜひ検討してみてください。

2、買取依頼への流れ

買取依頼への流れは下記となります。

書類などの準備
買取査定の実施
買取価格の報告
打ち合わせ
契約
支払い

1、必要書類

買取の際は書類が必要となります。買取書類ですが主に下記が必要となります。

身分証明書
印鑑証明書
登記
住民票
固定資産税の納税通知
ローンの状況
土地計量図面
規約書(マンションなど)
建築確認済証

戸建てや土地のみ、マンションなどでも必要なものが変わってくるので業者に確認してみましょう。

近年身分証明書は写真入りのものでないと認めない動きもあります。

念のため写真入りの免許証やパスポートを用意しておくと便利。

写真入りの証明証がない人は証明書を2つ用意するなど工夫してみるのもおすすめです。

土地計量図面などはすでに破棄してしまったという人もいるかもしれません。

その場合、取り直しが必要になることも。

売却では買取業者による売却も不動産業者による売却も必要書類はだいたい同じです。

もっていない場合は必要経費と割り切って準備をするしかありません。

2、打合せ

買取業者とのうち合わせですが必要書類の準備や期日、支払いなどの流れの説明があるのが一般的です。

この時価格についても交渉してみる余地はあります。

価格に疑問がある人や交渉を希望している人は積極的に希望をぶつけてみましょう。

日本人は交渉が苦手な民族です。

関西の人はフランクに価格交渉を行いますがそれ以外の地域の人はあまり価格交渉の経験がないかもしれません。

不動産については額が大きいのでだめもとでも交渉してみることをおすすめします。

ちょっと交渉したら30万円買取価格がアップしたなんて例も。

このようになんでもそうですがやってみないとわからないものですし、交渉もやってみて初めて分かるものです。

3、不動産早期売却のポイント

不動産売却を早期に進めるポイントですが下記が一例となります。

タイミングは2月・3月
不動産ランクの確認
適正価格をつけること
内覧案内は積極的に

それぞれ順番に説明していきますね。

1、タイミングは2月・3月

不動産の早期売却でタイミングはとても大事なもの。

ベストタイミングとしては2月・3月となります。

なぜこのタイミングかというと不動産で大きな動きがあるシーズンは4月。

進学や転勤、就職など節目ということもあり物件の売買や賃貸についても大幅な動きが出るのが2月・3月となります。

特に転勤の場合、辞令は直前であるケースも多いため急ぎ2月3月で物件を確保する人も増えることに。

その場合、物件も品薄になっていることから価格よりも物件確保を優先しがちです。

物件についても売買のタイミングは重要であり、4月を過ぎると物件はパッタリと需要が減ります。

その時期は賃貸であれば礼金なしの扱いにしたり、売買物件であれば値下げに踏み切る時期です。

いい物件があるかどうかはまた別ですがお得な物件を狙うなら4月以降はおすすめのシーズン。

売却については4月前に進めたいところ。

2月3月は物件を探している真っ最中なので1月中には売却をスタートできるよう準備しておきたいところです。

売却についてもこのシーズンは急ぎたい人が多い時期。

4月の転勤の前に売却を済ませたいといった人も多いシーズンです。

そうした人は2月3月で通常の不動産売却を行い、3月末の時点で売れ残ったら買取業者へ買取を依頼する方向で検討してみるのもおすすめ。

買取業者は1か月前後で買い取りを実施してくれることが多いので遅くとも5月には物件の売却のめどが立つ計算となります。

需要と供給については素人目ではわかりづらいことが多いもの。

早期に売りたい人もタイミングと期間を決めてまずは不動産業者での売却を試み、期間内に売れない場合は買取業者の依頼を検討してみるといいでしょう。

2、不動産ランクの確認

不動産の売却を早期に進めたい人はまずは自分の不動産のランク確認を行いましょう。

不動産ランクの確認ですが立地や建物の状態などいくつかの観点で評価し、SからCまでのランク付けをするといったものです。

不動産業者は大体この評価をもとに査定をしているのでその点も確認してみましょう。

評価がSならすぐ売れる可能性が高い物件です。

Aでもまあまあ早めに売れます。

問題はBとCの物件。このランクになると長期化は必須です。

Bなら運よく早めに売れることもありますがそれでも半年前後は期間が必要と考えた方が良いでしょう。

3、適正価格をつけること

早期に物件を売りたい人は「適正価格」を付けることが大事です。

高すぎず、安すぎずというのが適正価格ですがこれがけっこう難しい内容であることも。

査定については複数社で依頼してみてわかるとおり、ばらつきがあるのが通例です。

適正価格については不動産鑑定士に依頼して評価してもらうのが1番です。費用は15万円から30万円程度です。

4、内覧案内は積極的に

不動産の早期売却をしたい人は内覧についても積極的に行うことをおすすめします。

内覧を積極的に行うと売却が決まりやすく、また内覧開催などの告知は興味本位でも人が集まるもの。

話題性もあり売却が早期になることもあります。

最後に

不動産を早期で売りたい人は買取業者を利用するという手があります。

しかしその前に早期で売れるベストタイミングで売却を試みたり、適正価格で販売を手掛けるなどチャレンジしてから買取業者へ依頼するのもおすすめです。

買取業者の買取は手っ取り早く安心感もありますが価格が8割以下に下落するのでその点が最大のデメリット。

少しでも高値で売りたい人は買取業者への依頼以外から手掛けてみるのがおすすめです。

不動産価格は随時変動します。特に2020年以降は下落が予想されるので売却をするなら2020年前に完了させるのがベストタイミング。

この点も頭に入れて売却を検討している人は早めに行動しましょう。

不動産売却は準備が正念場。

準備周到で万全策を練ることをおすすめします。